氷川神社探訪
このたびは、埼玉県は大宮にある氷川神社にやってまいりました
かつて、「大きなお宮」と呼ばれた、この氷川神社を由来とし、大宮という地名が誕生したそうです
氷川神社は、関東に約250社が祀られており、その大本がこの大宮氷川神社なのです
約2000年もの歴史を持つ、大宮氷川神社
暑さに負けず、今日はのんびりと行ってみましょう♪
祭神はスサノオノミコト
大宮駅からですと、徒歩約20分程でたどり着く氷川神社
こんな感じの参道が続きます
歩行者専用なので、車の通りを気にしないで進めるところがよいですね
途中、かき氷を売っているお店もありました
しばらく歩くと鳥居があります
こちらは第一の鳥居
そしてもうしばらく行くと、第二の鳥居へと続きます
うん、なんとも厳かな雰囲気です
広々とした参道を歩いていくと、見えてきました
内装工事中みたいでしたが、たどりつきました大社
氷川神社と言えば、祭神は須佐之男命(スサノオノミコト)
そうです
天照大神(アマテラスオオミカミ)の弟です
御父上が伊弉諾尊(イザナギノミコト)、御母上が伊弉冉尊(イザナミノミコト)ですね
スサノオと言えば、暴れん坊で甘えん坊な神様で有名です
お母さんであるイザナミが亡くなり、泣いてばかりいたスサノオに対しお父さんのイザナギが激怒
泣いてばかりいる奴はとっとと出ていけ!
と追放されてしまいます
そして、お姉ちゃんのアマテラスに会いに高天原(たかあまはら)を訪れますが、乱暴者のスサノオがやってきたのでアマテラスは警戒してしまいます
宗像三神
警戒したアマテラスにスサノオは潔白を証明しようとします
スサノオは自らが持つ十拳剣(とつかつるぎ)をアマテラスに差し出します
アマテラスが剣をかみ砕くとそこから生まれたのが3人の女神です
タギリヒメ、サヨリヒメ、タキツヒメノ
の3姫です
この3人の女神は宗像三神(むなかたさんしん)と呼ばれ、宗像神社(福岡県宗像郡)の御祭神となっています
その宗像神社の分祀がここ大宮氷川神社にも祀られています
スサノオの地上への追放
自らの剣から姫君が生まれたという理屈で、スサノオは身の潔白を証明したと主張します
潔白だから姫が生まれたのだという主張です
ここからはスサノオがやりたい放題で高天原を荒らしに荒らします
失意のあまりアマテラスが天の岩宿(あまのいわやど)に身を隠してしまった話は有名です
世界から太陽の光が奪われてしまったのです
スサノオの地上追放
アマテラスをなんとか外へ出し、日の光を取り戻した世界
しかし、神々は怒り、スサノオを地上へ追放する決断をします
こうして地上へ降り立ったスサノオはクシナダヒメと出会い、クシナダヒメを助けるためヤマタノオロチを退治し、出雲の国を治めます
やがて、因幡の白うさぎで有名なオオナムチと出会い、出雲をオオナムチに譲り、オオナムチが出雲の国を発展させていく流れになっていきます
オオナムチはやがて大国主(オオクニヌシ)と呼ばれ、出雲大社の御祭神となります
オオナムチの国作りをおおいに助けたのがスクナビコです
氷川神社は出雲系の神様
大宮氷川神社には、御祭神のスサノオノミコトをはじめ、宗像三神、クシナダヒメ(稲田姫)、オオナムチ、スクナビコを祀っています
先述したように、これらの神様はすべてスサノオにまつわる神様です
いわゆる天皇陛下直系のアマテラス系の伊勢神宮とは異なる、出雲系の神様たちです
つまり、氷川神社は出雲系の神様たちを祀る神社なのです
いかがでしょうか
ただお参りに行くだけではなく、こうした背景を知っておくとさらに神社参りが楽しくなってきます
もし訪れる機会がありましたら、本社だけではなく、御祭神と関係の深い神様をお参りしてはいかがでしょうか