人類のはじまり

世界最古の人類。
彼らがいつ、どのように現れたのかを見ていきましょう。

ハハハ。元気があっていいですよ！
さて、早速ですが、人類は進化の過程で３つの種類にわかれますが、わかりますか？

やよいさん正解です。この分類は、脳容積の大きさでわけられています。

そうです。難しいことはさておき、脳の大きさが大きいほど知能が高いと思ってください。

猿人は２足歩行をし、道具を使うようになり、打製石器（だせいせっき）を使うようになりました。

そうです。そして新人が現れました。
新人は私たちの直接の先祖と言われています。

ちょっとここで、時代区分の話をしておきます。

先ほど話があった打製石器ですが、この打製石器を使っていた時代を、
旧石器時代
と言います。

表面を磨いた磨製石器を使い始めた時代のことを
新石器時代
と言います。

そうです。なんのために磨くか、わかりますか？

それもあります。
その他には、物を切りやすくするためや刺した後に抜きやすくするためでもあります。

さて、次に
縄文時代
の話です。

教科書通りだと、古代文明ですね。
でも、ここは一気に縄文時代をやってしまったほうがいいんです。
ここで古代文明を挟むと、どうしても時代の流れが、
旧石器⇒新石器⇒縄文時代と勘違いしてしまう人が多いんです。

そう思うでしょう？新石器時代と縄文時代は、ほぼほぼ同じ時代のことだと思って良いです。

なぜ、ややこしくなるのか。
それは、時代の区分の仕方が、世界史的に見るか日本史的に見るかで変わってしまうからです。

旧石器時代と新石器時代を打製石器か磨製石器でわけていることは、もう大丈夫ですね？

縄文時代は、縄文土器を使用しているからついた名前です。
その縄文土器は磨製石器を使用していました。

そういうことなのです。縄文時代は日本固有の表現です。
世界史的に見ると、縄文時代は新石器時代の枠組に入るのです。

そうです。新人が移動生活をしながら世界中に広がったという話をしましたね。
当時は氷河期で海面が低かったため、今の日本列島にも当然新人が移動してきました。
そこで、ある出来事が起こります。約１万年前のことです。

そのとおりです。氷が溶けだして、一気に海面が上昇しました。
その結果、大陸の一部は海で覆われ、今の日本列島が出来上がったんです。

島国となった日本は、ここから現在に至るまで、実に独特の文化が芽生えていきます。
そのトップバッターが
縄文文化
なのです。

他にも縄文時代特有の様々な特徴があります。

先生は、個人的にこの縄文時代が好きなんです。
なぜなら、人が人として生きる上で、最も幸福な時代だと言われているからです。

縄文時代の遺跡を調査すると、全くと言っていいほど、争った形跡がないのです。
これは、人間が平和に暮らしていた何よりの証拠です。

恐らく、物を所有すると言う考えがなく、その日のものはみんなで分け合う。と言う考えが根付いていたからではないでしょうか。
獲物を捕らえても、すぐ腐ってしまう。だから所有も出来ない。
その結果、みんなと分け合う。という具合です。

現代と言うよりも、争いの足音は、縄文時代のすぐそこまで聞こえているんです。
ある物が入ってくることがきっかけに。蓄えの利くある物が。

そう！そして、米を作れば移動する必要もなくなる。定住（ていじゅう）が始まる。定住が始まると、人は集団化する。弱い者を従え、集団を大きくする欲が発生する。

そして、村はやがて国に発展する。
いよいよ現代につながるヒューマンストーリーへ、次回から弥生時代へ！