室町文化の特徴をつかもう

ここでは室町文化の特色、そしてその広がりについての対策です。
室町時代、特にその中でも南北朝時代の頃から、日本は大陸からの文化の影響を強く受けます。
貴族の間では豪華な食事、茶がたしなまれました。
そして庶民の間にも楽しみが生まれました。
能(のう)が農村の間でも楽しまれ、御伽草子(おとぎぞうし)と呼ばれる絵入りの物語も読まれました。


室町文化の特色
室町文化は大陸からの影響を強く受けた文化。
現代にもつながる新たな生活様式も生まれた時代である。





鎌倉仏教は大きく念仏を唱える宗派と禅宗(ぜんしゅう)に分かれました。
当時、鎌倉幕府の執権(しっけん)北条氏は禅宗を重んじました。
そのため、南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)をひたすら唱えるべしと主張した日蓮(にちれん)は、幕府からたびたび暴行を受けました。
このように、多少面倒でも以前勉強した内容を思い出すクセをつけましょう。
その積み重ねが、しっかりとした知識につながっていきます。


茶を飲む習慣は、貴族や武士、僧の間で広がりました。
茶をたしなみながら、茶の産地を当てたり、連歌(れんが)の場でも振舞われました。
連歌(れんが)とは、和歌の上の句と下の句を代わる代わる読んでいく催しです。
さらに茶は一般庶民の間にも広がります。
町で茶を売る一服一銭(いっぷくいっせん)という商売が行われました。







御伽草子(おとぎぞうし)とは、絵入りの短編物語集です。
いわゆる昔話です。
浦島太郎やおむすびころりんなど、庶民に愛される物語が数多く生まれました。



水墨画は墨(すみ)一色で自然を表現した絵画です。
大陸では宋や元(げん)の頃盛んでした。
日本の水墨画を完成させたのは雪舟(せっしゅう)です。

雪舟は、寺の小僧の頃から絵が大好きでした。
絵ばかり描いて修行をおろそかにする雪舟に対し、和尚はこらしめのためにお堂の柱に縛り付けました。
大泣きする雪舟は、床に落ちた涙を使って、床にねずみの絵を描きました。
様子を見に来た和尚は、雪舟の足元にいるネズミを見て本気で退治しようとしたという話があります。
かなりの絵心がある人物であったことがわかります。

室町文化と芸能

元々貴族や武士は猿楽(さるがく)や田楽(でんがく)を楽しんでいました。
詳しい解説は抜きますが、猿楽は物真似、田楽は豊作を祈る為の踊りといったものです。
猿楽の笑いの要素に、他の芸能を取り入れて能(のう)として完成させたのが観阿弥・世阿弥(かんあみ・ぜあみ)親子です。

やがて能(のう)は一般庶民の間にも広まります。
各地の農村の出し物として楽しまれました。
狂言(きょうげん)も祭りの合間に楽しまれました。
狂言(きょうげん)は台詞をかわしたお笑い劇です。
武士の文化の成長

北山文化は足利義満が京都の北山に別荘を建てたことから名付けられました。
この別荘こそ、金閣寺(きんかくじ)です。
貴族の文化と武士の文化が融合した文化です。

金閣は3層構造です。
1層目の1階は貴族文化である寝殿造り(しんでんづくり)となっています。
2層目の2階は武家造り。3階は禅宗様式です。
貴族よりも武士が上であると主張しているとも言われています。
貴族文化と武家文化の融合は、この金閣寺の作りからも伝わってきます。


東山文化は武士中心の簡素で質素な文化です。
東山に建てられた銀閣寺に、その特色がよく表れていることから、東山文化と呼ばれます。

銀閣寺は2層造りです。
1階は武士の住居をモチーフした書院造り(しょいんづくり)、2階は仏堂風の様式です。
部屋に畳を敷き、障子やふすまで仕切り、床の間を設ける。
これが書院造りです。


室町文化の特色をよく理解してください。
室町文化の中には北山文化、東山文化があります。
金閣寺の構造、銀閣寺の構造を理解しておくと、加点を狙えます。
特に書院造り、御伽草子、能、茶。
内容をよくまとめておきましょう。