いざ世界へ!大航海時代!
いざ世界へ!大航海時代!
中学歴史定期テスト対策の第19回目です。
教科書は102P~103Pです。
大航海時代の始まりです。
大航海時代がきっかけで日本は世界との関わりが強くなっていきます。
なぜ、冒険家達は危険を冒して新たな航路を求めたのか。
そして新たな航路、大陸が発見されたことで、世界情勢はどのように変化したのかをおさえましょう。
大航海時代が始まった理由
ルネサンス全盛期のヨーロッパを思いだしてください。
十字軍がきっかけで、西ヨーロッパには東方文化が持ち込まれましたね。
東方に流れていた古代ギリシア文化が、西ヨーロッパで復活しました。
ついでに中国とかインドの文化も西ヨーロッパに流れてきたんだな。
長らくキリスト教により支配が行われていた西ヨーロッパ。
そこへ様々な文化が流れ込み、人々が忘れていたことを思い出させるきっかけにもなりました。
あらためて「人間とは何か」を考えさせた事件。
それが文芸復興であり、ルネサンスと呼ばれるものでしたね。
いろんな芸術が生みだされました。
ルネサンスにつながった十字軍。
さて、十字軍は何のために組織されましたか?
聖地エルサレムの奪還!
イスラム教の国に、聖地エルサレムを占領されてしまったんですよね。
そうです。そして結局エルサレム奪還が失敗しましたよね。
と、言うことは?
占領されたまま?てことですよね。
そうです。
そして、イスラム教の国がアジアと西ヨーロッパの中間に残ってしまったこと。
これが実は大航海時代が始まった大きな理由なのです!
大航海時代の始まりは大きく2つの理由を挙げられます。
ひとつは、ヨーロッパ社会に根付いたキリスト教を世界中に広めるため。
もうひとつは、イスラム教の国を介さずにアジアとの交流を図ることでした。
ヨーロッパがアジアの物産を手にするには、どうしてもイスラム教の国を中継する必要があります。
するとイスラム商人たちは高い税金をかけてしまうのです。
そうすることでイスラムの商人たちは大きな利益をあげていたのです。
なんとかしてイスラムを介さずにアジアと交流を図る方法を考えた結果。
それが新たな航路開拓でした。
ヨーロッパは肉食であったため、特にアジアの香辛料は貴重であったのです。
ポルトガルとスペイン
大航海時代と言えば、ポルトガルとスペインです。
両国は競い合うように新たな航路開拓に乗り出しました。
ポルトガルは、1488年にアフリカ南端に到達することに成功しました。
そしてバスコ・ダ・ガマはアフリカ南端の喜望峰(きぼうほう)を経由し、インドに到着します。
ヨーロッパとインドが航路でつながった初めての出来事でした。
すると、ポルトガルと競い合っていたスペインは、コロンブスを支援し、大西洋を横断しインドへ到達する新しいルートを発見しようとしました。
実はこの当時、アメリカ大陸は未発見でした。
そのため、スペインから西へ向かえばアジアに到達すると考えられていたのです。
1492年コロンブスはカリブ海の島に到着しました。
現在のキューバなどです。
コロンブスがインドだと思いこんだ場所。
実はそこは新天地アメリカだったのです。
すごい勘違い。
けど、今では世界地図もしっかりしているから当たり前だけど、当時は仕方がないことだったんじゃない?
とにもかくにも偶然アメリカ大陸を発見したスペインは、新大陸の開拓に乗り出します。
アメリカの植民地化
スペイン人達は、新大陸に渡ると先住民の文明を次々に滅ぼしていきました。
メキシコのアステカ、ペルーのインカ帝国などです。
ペルーのインカ帝国は高度の石造建築技術を持っていました。
マチュピチュの遺跡が有名です。
その後、スペインは銀の鉱山を開発、農園を開きさとうきび栽培を行いました。
アメリカはヨーロッパの植民地となっていきました。
当初、労働力はアメリカの先住民でしたが、彼らは伝染病や厳しい労働のため激減していきました。
すると、アフリカの人々が奴隷としてアメリカに連れてこられました。
オランダとオランダ東インド会社
16世紀にはスペインの支援を受け、マゼラン一行が世界一周を果たします。
当時のスペインの勢いはすさまじく、「日の沈むことのない帝国」と呼ばれました。
ところが、スペインからオランダが独立すると状況が変わります。
独立を果たしたオランダは積極的にアジア進出を試みます。
オランダは東インド会社を設立するとポルトガルに代わりアジアの貿易の握っていきます。
なぜ大航海時代が始まったのかを説明できるようにしましょう。
ポルトガルとスペインの航路を地図を見て確認しておきましょう。