五畿七道と二官八省をわかりやすく解説する
五畿七道(ごきしちどう)と二官八省(にかんはっしょう)を例え話で説明する
五畿七道と二官八省を補習しましょう。
そうしてほしい。
では、やよいさん。
あなたが今年の文化祭実行委員長をやることになりました。
どうしますか?
え~!?そんな大役無理です!!
ははは。例えばですよ。
さあ、どのようにこの役を務めますか?やまとさんも考えてみてください。
見当もつかない。
ええと、一人じゃ無理だし不安なんで、協力者を集めます。
良い考えですね。クラスメートにも声をかけてみましょう。
わかった。俺も協力するよ!なんでも言ってくれ。
私もやるよやよいちゃん。
ありがとう。源田君、平川さん
長岡と飛鳥ちゃんも来てくれたよ。
みんなでやった方がいいアイデアも出るしね。
まずは、大体の役割を決めましょう!
細かいことは俺たち6人で決めるとして、他にも人が必要だな。
私、全く見当つかないよ。
やよいちゃんは、実行委員長だから、どんと構えておけばいいよ。
全体を見て、進み具合をよく見ててね。
やまとなら、ガンガンみんなを引っ張って行けるから、この6人のリーダーでいいんじゃないか?
それ賛成!きっと盛り上がる。
お、おう任せとけ!
ありがとうやまとくん。
他には、お金も出るから会計が必要だね。
ここまでの話をまとめると、このような構造になります。
実行委員会を例にしています。( )内が二官八省の位(くらい)や役割だと思ってください。
実行委員会が出来たから、他、必要なものを書き出してみよう。
各クラスの出し物を確認、場所決め
必要なものを買い出し
文化祭の飾りつけ
近隣への広報(一般開放の宣伝)
当日のタイムスケジュール決め
当日の清掃・ごみ対策
プログラム表の作成
当日の進行・会場アナウンス
ざっと、こんなもんかな。
けっこう大変そう。
これは、それぞれ担当者を決めて、専門でやってもらったほうが良いと思う。
私たちは実行委員会だから、他の人に頼んでみましょう。
よし、じゃあ俺が頼んでみるから任せといてくれ!
和泉さんや河内くんが手伝ってくれるって!
太政官(実行委員会)の決めたことを具体的に動いてもらう。これが八省です。
あとは、各クラスの出し物を考えてもらわないとね。
各クラスに代表者を出してもらって、完全に任せてしまった方がいいね。
進み具合とか、マメに実行委員会に連絡してもらえると助かるね。
下の図を見てください。各クラスが地方です。色分けされているのは、七道です。
例えば、青の3年生が東海道と言うイメージです。
各七道(学年)の各国(クラス)ごとに国司(代表者)を置きます。
国司は同じ七道の国司同士、連携し、七道での政治を行います。
すごい!もう一息だね!
だいぶ形が出来てきたね。あとはそれぞれが責任を果たせば、きっと文化祭は大成功だよ!!
あとは、1年生と2年生が問題だね。俺たち3年生は慣れてるからいいけど。1年生は文化祭初めてだし。
よく面倒見てあげないといけないね。代表になった子も大変でしょうし。
1、2年生の様子を見てあげる人も必要かなあ。
その役は私がやりましょう。
おお!先生!!
他の学年の先生の協力も必要でしょうから、私が1,2年生の様子を見つつ、皆さんに報告しますよ。
奈良先生がやってくれるなら完璧です!良かったねやよいちゃん!
先生、みんな本当にありがとう!
じゃ、1,2年生は、奈良先生に全てまかせたよ!
この私の役割が大宰府(だざいふ)です。
九州はあまりにも遠いため、大宰府は独自に政治を行い、東アジアの防衛拠点もこなしました。
いかがでしょうか?文化祭を例にした、二官八省と五畿七道でした。
すげーわかりやすかったよ先生!
一人でやるのは難しいけど、こうやって役割分担をしっかりすると、上手くやれる気がするよな。
なんか本当に文化祭やりたくなってきました(笑)
このように組織を整備することで、広い日本に天皇の威厳を示し、政治を行きわたらせることが出来るのです。
天皇はどうだった?やよい。
みんなが助けてくれてすごく嬉しかったけど、やっぱり当日失敗しちゃったらどうしようとか、すごく不安な気持ちだった。
太政官が全て決めごとをしてくれても、日本の行方を見守る天皇。きっと、心休まる日も少なかったのではと思います。
また補習やってよね先生!