世界におこった文明











歴史を学習する際のポイントです。
年代の違いを意識してください。
教科書は便宜的に、一枚の図に全ての出来事を書きこみます。
しかし、実際は同時期ではないことが多いのです。
上の図で見ると、中国文明の発祥と、ギリシャ文明の全盛期とでは、およそ3500年の差があることがわかると思います。
よって、歴史の勉強をする際には、必ず年表と地図帳を手元に置いてください。
中学社会 歴史年表書きこみノート
中学校社会科地図 (Teikoku’s Atlas)
例えば、日本の鎌倉時代を勉強するとします。
その同時期に、世界がどのように動いているかを常に年表で確認してください。
そうすることで、時間の流れを間違えずに学習することが出来ます。
地図帳も活用するメリットは、地理の勉強も一緒にこなせることです。
例えば、エジプト文明がおこった地域は何気候なのか。
ギリシャ文明のあたりではどのような農業が行われているのか。
中国文明の長江では、どんな農業が盛んなのか。
ちょっと思い出すことが、立派な勉強です。
どうせなら一緒にやってしまった方が効率が良いのです。










ナイル川流域に発生
国王の墓としてピラミッドが建設された。
天文学が発達・・・ナイル川の氾濫時期を知るためであった。
太陽暦が作られた・・・太陽を基準に1年を365日12か月にわける。
象形文字の発明
チグリス・ユーフラテス川流域に発生
国々の守り神をまつる神殿が作られた・・・ジッグラト
楔形文字が発明される。
月の満ち欠けによる太陰暦を使用
時間を60進法で測る
1週間を7日とする。
エジプトとメソポタミアをふくむ地域はオリエント(太陽ののぼる土地)と呼ばれる
インダス川流域に発生
アーリア人の侵入により、神に仕える神官(バラモン)を最高身分とするカースト制が生まれる。
黄河・長江流域に発生
紀元前16世紀に殷(いん)という国がおこり、漢字の元となる甲骨文字が作られた。
紀元前3世紀、秦の王が中国を統一し、帝国を築き初めて「皇帝」を名乗る(始皇帝)
始皇帝は北方民族の侵入を防ぐため、万里の長城を築いた。
その後、秦に変わり漢が中国を統一
朝鮮半島に楽浪郡を設け、大帝国を築く
シルクロードにより、中国から西へは絹織物、西方からは馬やぶどうが伝わる。
インドからは仏教が中国に伝わる。
朝鮮半島では、紀元前後に高句麗がおこる。
オリエントとヘレニズム

オリエントとは「太陽ののぼる土地」と言う意味です。
古代ローマから見て太陽ののぼる土地はエジプト文明、メソポタミア文明のあった地です。
よって、この地をオリエントと呼びます。
都市国家(ポリス)の連合がペルシャの大国を打ち破ったことで、ギリシャの文明は全盛期を迎えます。
そのギリシャを紀元前4世紀にマケドニアが征服します。
有名なアレクサンドロス大王です。
アレクサンドロス大王の強さは留まることを知らず、東のペルシャを征服し、そのままインダス川にまで勢力を伸ばしました。
これにより、ギリシャの文化はオリエントの文化と結びつきました。
この融合をヘレニズムと言います。








ギリシャ文化がオリエントの文化と結びついたのがヘレニズム文化です。
ヘレニズム文化が熱心な仏教信仰と結びつき、生まれたのがガンダーラ美術です。
特徴としては、ギリシャの彫刻文化です。
仏教と言えば、仏像を思い浮かべますが、仏像の数々を生みだしたのはギリシャ文化の彫刻です。
当時のインドは熱心な仏教国でしたが、仏像を造ると言うことはありませんでした。
しかし、ギリシャの彫刻文化が影響し、釈迦像を造るきっかけとなったのです。
その釈迦像が原型となり、各地に仏像が伝わります。
ギリシャ風衣装をまとった仏像は、ギリシャ文化と仏教との融合を物語っています。



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