神聖ローマ帝国とは(前編)
yamamira
中学生のための、よくわかる歴史
2022年2月24日(現地時間)ロシアのプーチン大統領がウクライナへの特別軍事作戦を開始しました
それからすでに2年以上が経過しますが(記事作成2024年7月)、いっこうに解決の兆しがありません
なぜこのような状況になってしまったのか
そして、なぜ解決の兆しが見えないのか
今回はそのあたりを詳しく見ていきたいと思います
Contents
まず、今回のロシア・ウクライナ問題をどのように定義するべきか
例えば、世間一般で言うようにロシアの一方的侵略と定義すれば、ロシアによるウクライナ侵攻と言えます
しかしロシアが主張するNATOに対抗する防衛戦争の一手と捉えれば、単にウクライナ戦争となりましょう
このあたりは非常に難しくシビアな問題です
各メディアによる今回のロシア・ウクライナ問題には呼び方にばらつきがあります
それほどこの問題に明確な定義づけするのは難しいのです
正義とは何か
正しさとは何か
そこには絶対的なことはありません
なぜなら、正義とは、常に勝者が口にするものだからです
かつて、大和朝廷は東北の蝦夷(えみし)討伐の際、彼らを野蛮な鬼と断じました
日本統一のために朝廷の言うことを聞かない蝦夷をもののけ扱いし、自分たちとは違う野蛮な者たちにまつりあげ、朝廷軍を鼓舞したのです
結果、朝廷軍の勝利に終わり、日の本は統一されたのでした
しかし、蝦夷は鬼でも野蛮でもなく、ただ祖先が暮らしてきた地を愛し、平和に暮らしてきた者たちです
それを一方的に蹂躙してきたのは大和朝廷のほうです
蝦夷からすれば、鬼とはまぎれもなく朝廷側の人間たちです
されど、正義は常に勝者にあり、朝廷は桃太郎であり蝦夷は退治された鬼になりさがってしまいました
情報は多角的に受け取る必要があります
世の中は、一方通行の情報がありふれています
それを真実と捉えてしまうと非常に危険です
よって、この記事ではロシア・ウクライナの紛争をロシアの侵略でもなく、ロシアの正当性を担保するためのウクライナ戦争でもなく、ロシア・ウクライナ問題とだけ表記します
あくまでも今回のロシア・ウクライナ問題は、長年にわたるロシアとウクライナ間の諸問題のひとつと定義づけし、話を進めていきます
ウクライナからすればロシアは鬼に間違いありません
しかし、ロシアからすれば、ウクライナはじめ、西側諸国もまた鬼なのかもしれません
私たち日本人には国境がありません
国境がないと言うよりも、他国と地続きとなっていない
そのため、日本人にとって他国の争いごとはどこか他人事であり、ピンと来ないものとなっています
ウクライナとロシアは地続きの国です
そして、このウクライナとロシアは、かつてソビエト連邦と呼ばれた、社会主義思想を持つ国家が集まる連邦国家の構成国でした
連邦国家とは、2つ以上の国が1つの主権のもとに統合された国家のことです
わかりやすい例では、アメリカ合衆国です
アメリカ合衆国も連邦国家です
アメリカは50の州がそれぞれ独自の憲法を持ち、立法、司法、行政も州ごとに独自のカラーを持ちます
それらを統治するのがアメリカ合衆国大統領です
ソビエト連邦は、州ではなく、同じ社会主義思想を掲げる国家が集まった連邦国家でした
ソビエト連邦は1991年のペレストロイカ(政治体制改革)で既に崩壊し、連邦を構成していたロシアの他、ベラルーシやキルギス、リトアニアなどが独立しました
そして、その中のひとつがウクライナです
ウクライナは言わばロシアの同胞であり、古くはキエフ公国(首都キーウ)をルーツとする兄弟国とも言えるのです
ロシアがウクライナにこだわる理由1として、ウクライナはロシアとひとつであるという考え方があります
ウクライナは古く、様々な大国に支配されてきました
ローマ帝国、モンゴル帝国、オスマン帝国
ウクライナという独立国となった後も、ソビエト連邦に編入
歴史的に見ても、支配される側が長かったウクライナ
こうした経緯から、ウクライナは独立国としての地盤が整ってはいないであろうということ、そして先述したキエフ公国をルーツとする兄弟国であり、ソ連を構成した同胞であるとして、ウクライナは自らの一部であるというのがロシアの主張となっています
ただし、これはロシア側からの意見です
ウクライナとしては、ウクライナこそがキエフ公国の正統な継承者であり、ソ連参入も過去の話であり、現在は脱社会主義を果たした真の独立国であると主張しています
ロシアがウクライナにこだわる理由2として、第二次世界大戦後の東西冷戦の負債があげられます
第二次世界大戦以降から1991年のソ連崩壊まで、世界は資本主義国家対社会主義国家という2大勢力の均衡した状態になりました
資本主義国家陣営は、アメリカ合衆国を筆頭にNATO(北大西洋条約機構)と呼ばれる同盟を結成し、集団で防衛する機能を高めました
標的はもちろん社会主義国家のソ連です
対して社会主義国家陣営は、ソ連を筆頭にワルシャワ条約機構と呼ばれる軍事同盟を結成しました
とは言っても、核保有国のアメリカやソ連が実際に戦闘状態になれば、互いを核で滅ぼし合うほどの力を持っています
そのため、互いは互いを牽制し合うだけの睨み合いだけが続きます
常に他国から核を向けられている状況です
こうした、直接戦闘を行わず、睨み合いだけが続いている状態を冷戦と呼びます
ところが、この冷戦状態が終結する事態になります
1991年、ソ連の崩壊です
ソ連の崩壊は、世界の流れを大きく変えることになります
冷戦は資本主義陣営対社会主義陣営という単純な図式に収まっていましたが、ソ連の崩壊によって、ソ連を構成していた東ヨーロッパ諸国は独自の歩みを始めていきます
ソ連をはじめとする社会主義国家では経済の発展が望めない
こうした思いから、バルト三国をはじめ、ウクライナもまた独自の歩みを始めていきます
東西冷戦は終結しましたが、社会主義国家が続々と資本主義陣営に鞍替えしていくことになります
ロシアとしては、次々の同胞に去られていく思いだったでしょう
ロシアがウクライナにこだわる理由3はNATOの存続があげられます
ソ連が崩壊し、社会主義国家が形成するワルシャワ条約機構は自然に消滅しました
対して、資本主義陣営のNATOだけは存続する事態になりました
NATOは単なる軍事同盟ではなく、経済的なつながりを持つ民主主義共同体です
ソ連から離脱した国々は、脱社会主義国家を目指し、民主主義国家への路線変更に舵を取り始めます
民主主義国家として国家の立て直しを図るには、NATOの一員になるのが手っ取り早く、多くの東ヨーロッパ諸国がNATOに接近していきます
ロシアはこれに大きな脅威を感じるようになります
ヨーロッパ中が資本主義陣営に取り込まれ、ロシアだけが孤立し四面楚歌になりうる状況になってしまったからです
しかし、ロシアの不安をよそに、東ヨーロッパ諸国のNATO加盟は進んでいきます
1999年にポーランド・チェコ・ハンガリーがNATOに加盟を認められ、2004年にはバルト3国などが正式に加盟することになりました
そして、ウクライナもまた、NATOへの加入を切望するようになります
資本主義国家、民主主義国家として新しい舵取りを始めるには、NATOへの加盟が重要な意味を持つのです
NATOへの加盟により大きな経済圏に参入する
資本主義国家としては是非とも成し遂げたい悲願でした
2024年3月、ロシアとウクライナ情勢を考慮し、中立を保っていたスウェーデンがNATOへ加盟しました
これで正式にNato加盟国は32か国となりました
長引く戦いでロシアは軍事的にも経済的にも孤立化しつつあります
ウクライナはいまだ(2024年7月時点)にNATOへの加入が認められていません
※日本はNATOへの加入はしていませんが、NATOのパートナー国家としての地位を保っています
ロシアがウクライナにこだわる理由4として、黒海沿岸部の覇権争いがあげられます
黒海は地中海とつながる海で、沿岸には軍事的にも経済的にも重要な地点クリミア半島があります
ロシアにとっては、年中通して使用できる港が必要不可欠です
ロシアは広大な領土を持ちながら、まともに使用できる港がほとんどありません
高緯度に位置するため、年中海水が凍りついているのです
日露戦争のロシアの敗北は、北海からバルチック艦隊を日本海に向けて出撃させねばならず、時間がかかりすぎたたことが原因とも言われているほどです
このクリミア半島は、歴史的にも多くの国々に支配されてきました
現在は、クリミア共和国という独立した名称を取りながらも、ロシアに実効支配されている状況です
ロシアがウクライナにこだわる理由、最後の5つめです
ウクライナ国内にもロシア支持派の親露派、アメリカ寄りの親米派もしくはヨーロッパ連合寄りのEU派が存在することです
そして、これらの派閥はウクライナの政権交代ごとにかわるがわる台頭してきました
「A政権時には親露派であったが、B政権時には親米派である」といった具合です
特にウクライナ東部に親露派住民が多いことから、彼らを守るためにウクライナ東部を占領したというプーチン大統領の名分もあります
先のクリミア共和国は、住民投票でウクライナから独立を果たしましたが、これもまた親露派の住民が多かったからです
よって結果的にはクリミア独立ではなく、ロシアの実効支配を目論んだ親露派によるクーデター的要素が大きいです
現ゼレンスキー大統領は親米派ですので、ウクライナをどうしても親露派としててなづけておきたいプーチン大統領としては、放置しておけない状況なのです
なぜロシアがウクライナにこだわるのか5つの理由を説明してきました
それなら、ウクライナはロシアの脅威から逃れるためにNATOへ加盟すればよいのでは?という疑問が浮上します
アメリカをはじめとする西側諸国の軍事同盟に与すれば、ロシアも手を出せないのでは?と思います
実際、ソ連から独立後、ウクライナはNATOへの加盟を切望しています
しかし、実はいまだにウクライナはNATOへの加盟を認められていません
それはなぜでしょうか
ウクライナがNATOへの加盟を認められない一つ目の理由としては、NATO側のロシアへの配慮が挙げられます
ロシアはソ連崩壊後も、核保有国であり圧倒的な国力を持つためその存在はNATO側にとって非常に驚異的です
ウクライナがNATOへ加盟するとどうなるか
地図上で確認すれば一目瞭然ですが、ロシアはNATO諸国と隣接することになります
しかも軍事的にも重要な地点の黒海、クリミア半島が丸腰同然となります
かつて第二次世界大戦時には、ヒトラー率いるドイツ軍がポーランドを陥落させソ連と隣接したために容易にソ連内に侵入してきました
その教訓もあり、ロシアはNATOとの隣接を極度に嫌がります
反対に、NATOからすると、ロシアとの全面対決の姿勢を見せたくはない
つまり、ゼレンスキー率いるウクライナを安易にNATOへ加盟させてしまうと、ロシアの怒りを回避できなくなるのです
お互いにとって、ウクライナは程よい緩衝地区であってほしい
ウクライナへのNATOとロシアの思惑は一致しています
2つ目の理由は、ウクライナ国内にはびこる汚職の数々です
ソ連解体後、ウクライナはその独立のため外国から支援を受けていました
しかし、その資金が一部人間が潤うために使われていた経緯があります
今回のロシア・ウクライナ問題に関しても、西側諸国からウクライナに対し軍事支援が行われてきました
しかし、その支援金の使途には非常に不透明さがあり問題となりました
戦争に苦しみ人がいる傍ら、戦争で潤う人間がいることは事実です
そして、それを制御できないくらいウクライナ政権には力がない
そうした懸念から、ウクライナのNATO加盟が見送られていることもまた事実なのです
皮肉なことに、戦争で潤う人間がいる限り、戦争は世の中からなくならないのです
それでもゼレンスキー大統領はアメリカ寄りの親米路線は辞さないため、ロシアはとうとう武力でウクライナ東部の併合に踏み切ったのです
これはウクライナへの脅しであり、NATOとの緩衝地域を担保するためです
これに対して、アメリカは以前のような世界の警察的な役割を果たせずにいます
それは、ロシアと直接ことを構えたくはないからです
昔も今もアメリカとロシアはお互いにけん制しあっているくらいが都合がいいのです
もちろん両者がぶつかれば、世界は大惨事に陥ることもよくわかっているからです
国連の重大決議に関しても、結局五大国のひとつであるロシアの決議がなければすべて否決されます
ロシアが当事者となった今、国連は何も機能を果たせない状態です
国連も機能せず、アメリカも積極介入できず、だらだらと紛争が続いている
それがロシア・ウクライナ問題の現状です
ロシアがなぜウクライナにこだわり続けるのか
ウクライナはなぜNATOに加盟できないのか
それがわかったところで、結局どうにもできていないのが現在のロシア・ウクライナ問題です
私はこのだらだらと長引く状況に、ひとつの懸念を持っています
それは、世界規模の大戦は、ふとしたことで始まってしまうという懸念です
それは日本も例外ではありません
戦争勃発には必ず引き金(トリガー)があります
いわば開戦の直接的な原因となる引き金です
第二次世界大戦は、ヒトラー率いるドイツがポーランドに侵略をしかけたことを端緒としています
これは中学歴史教科書でも記載されている通り、第二次世界大戦の引き金があたかもドイツによるポーランド侵攻にあるかのようです
確かに、それも開戦の一要因ではあります
しかし、根本的な開戦の原因、トリガーはなんでしょうか?
まずドイツのポーランド侵攻は、ドイツは植民地を手にしなければならなかったという理由が挙げられます
それはなぜか?
世界的に襲った金融危機に対処するためです
いわゆる世界大恐慌です
ウォール街の悪夢と呼ばれる世界大恐慌
アメリカのような大国は独自に難を逃れました
国家が経済計画を管理していたソ連も、恐慌の影響を受けませんでした
イギリスやフランスは小国ですが、植民地を数多く所有していたため、他国を完全排斥し、自国と植民地内だけで経済活動を限定し、その結果多くの失業者を出さずに済みました
完全に他国をブロックするこの政策を、ブロック経済政策と言います
では、ドイツは?
植民地を持たないドイツは、ブロック経済を行うために他国へ進出していく必要性に迫られたのです
少し歴史を過去に戻しましょう
ドイツは、先の第一次世界大戦の敗戦後、ありえない金額の賠償金をふっかけられていました
1320億金マルクです
現在の日本円で約200兆円です
当時のドイツの国家予算の何十年分にもあたる金額です
ドイツはその返済をすべく、お金を新たに発行しまくりました
当然インフレーションが起きます
インフレとは、物価があがりお金の価値が下がることです
お金が増えるほど、お金の価値は低くなります
例えば、今まで1000円出せば食べられたランチが、10000円出さないと買えないという状況になります
ドイツを襲ったのはハイパーインフレです
もはや紙幣は紙くずです
子供たちがお札で紙飛行機を作って飛ばして遊ぶ始末でした
パン一つを買うにも、スーツケースいっぱいのお札を準備しないと買えない始末でした
当時のドイツには、絶望という言葉しかなかったでしょう
そして大恐慌のとどめです
国民は絶望の中、絶対的にすがれる何かを欲しました
それは神に思えたかもしれません
ドイツ国民の中に現れたのが、絶対的カリスマ性を持った男、アドルフ・ヒトラーでした
ヒトラーの巧みな手腕と演説は、たちまちドイツ国民を虜にしていきました
彼は独自の政策で国内の失業者対策に乗り出すと、先述した植民地獲得に乗り出します
ポーランド侵入、そして第二次世界大戦の勃発です
ヒトラーは徹底的に全体を統制するために、共通の敵を作り出していきました
それがユダヤ人に対するホロコーストです
彼の行いは決して許されるものではありません
しかし、それを招いてしまったのは何なのか?
ヒトラーのポーランド侵入が戦争のトリガーだったのか?
世界大恐慌がトリガーか?
いや、私には、第一次世界大戦の戦勝国が敗戦国のドイツをいじめすぎたのがトリガーだったと思います
勝者が正義を作り、正義の名のもとに敗者をさげすむ行為
これこそがトリガーでしょう
蝦夷の話のように、ドイツ国民にとっては戦勝国側こそが鬼であり、復讐の火種をくすぶらせてしまったと言えます
植民地を求めたドイツが敗戦後各国からたたかれましたが、それではもともと植民地を持っていたイギリスやフランスは許されるのか?
決して許されるものではないでしょう
未開発のアフリカやアジアを侵略していった彼らもまた、現地の人たちから見たら鬼でしかありません
しかし、結局は、勝者に正義という名誉が貼られてしまうのです
正義が勝つのではなく、勝ったものが正義
これが歴史の真実です
ロシア・ウクライナ問題は多くのトリガーを抱えています
本当にそのトリガーが引かれたとき、取り返しがつかないことが起きてしまいます
ロシア・ウクライナ問題は、どうして今のような状況になってしまったのか
ロシアをけん制するあまり、ロシアの孤立化を促進させてしまってはいなかったのか?
プーチン大統領も以前はNATOへの加盟を望んでいた時期があります
しかし、それは反故にされてしまいました
資本主義諸国は状況を複雑にするだけ複雑にし、あとは手を下さず
パレスチナ問題と同じことを繰り返していないのか?
どこの国もウクライナをいいように利用しているだけではないのか?
ロシアにも同様のことが言えましょう
歴史的に見ても、ロシアが不凍港を求める動きを見せたとき、必ず大きな戦争が起きます
先の日露戦争は、ロシアの不凍港を求める行動が朝鮮半島の旅順・大連に向けられたため日本軍のとの衝突になりました
そしてロシアはまさかの敗戦
その後、アジア進出を諦めたロシアは黒海進出へ路線変更
バルカン半島進出からサラエボ事件へとつながり、第一次世界大戦の勃発
これも不凍港を求めるが故です
そして近年ではクリミア半島の併合
これも不凍港を求めるが故です
ロシアもそろそろ自分たちの行動一つがどれほど世界を混乱に貶めるのか、考えなければならないでしょう
被害者は常に、罪のない善良な住民たちなのです
今回のロシア・ウクライナ問題では、結果的に戦闘状態が長引き、ロシア側としては大きな誤算だったはずです
結果、中立を保っていたフィンランドやスウェーデンといった北欧諸国までNATOへ加盟する結果を招き、いよいよロシアの軍事的経済的孤立の様相が深まってきました
この孤立は何を意味するのか?
例え最終的にその孤立をロシア自身が招いたとしても、そもそものトリガーをソ連解体後の西側諸国の政策にあるとロシア側が考えているならば、非常に危険な未来を想像してしまいます
私はロシア、ウクライナ双方に肩入れするつもりはありません
しかし、あまりにも一方通行の情報だけを鵜呑みにすると、真実が見えなくなってしまうことを危惧しているだけです
そして、そのあおりはいつも罪もない健全な市民です
冒頭でお伝えした通り、日本はどの国とも隣接していません
それゆえ、このウクライナとロシアの状況はいまいち理解できないのです
敵が、それもはるかに強大な敵が自国に隣接するという恐怖
歴史的に見ても、この恐怖感に日本人は疎すぎるのです
これらの問題を、決して他人事と捉えず、自分のことと置き換えて考える必要があります
そのためには社会問題を現状だけではなく、歴史をもっともっと過去へさかのぼって俯瞰していく必要があります
トリガーはどこにあるのか
そして、本当の鬼はどこにいるのか
きっと冷静に見える時がやってくるでしょう
その根本を改善しなければ、結局は歴史は繰り返すのです